2010年10月18日月曜日

LuxRender v0.7.1がリリースされた模様

というわけでLuxRender v0.7.1がリリースされました。めでたい。
名前のとおりv0.7系のメンテナンスリリースという扱いですが、新しくvelvetマテリアルが
追加されていたり、点光源にIESファイルを指定した際の挙動が改善されたり、良さげです。

とりあえずリリースノートを適当にかるく訳してみたり。


やあ、みんな!

v0.7リリースの時にも話していたけど、みんなのリクエストに答えて修正版をリリースしたよ。
頑張っていい感じのリリースになったと思う。ただ、v0.7.1もv0.7と同様に特定の条件を備えた
シーンでファイアフライノイズが出てしまうことがあるようだ。今回のリリースではこの問題を修正
できなかったけど、次のv0.8を見た感じではこの問題は発生していないみたいだ。
v0.8の開発はまだ続くけど、この件に関しては注意深くチェックしていくよ!
また、もし今回のリリースに他のバグがあったらさらにv0.7系のメンテナンスリリースを行う予定。

また今回blender2.5向けのエクスポータは同梱されていないことに注意して欲しい。
blender2.5自体が開発中で仕様が安定していない。そのため、もしエクスポータを同梱しても
おそらく数日でblender側の仕様が変更されてしまい使い物にならなくなってしまうだろう。
なのでblender2.5向けのエクスポータはフォーラムのLuxBlendのカテゴリをチェックして
最新版をその都度ダウンロードして試してみてほしい。

最後にMacOSユーザーのみんなに良いニュース!
Qtのバグ修正のおかげでダイアログが表示されているときにレンダリングが一時停止してしまう
問題が解決されたんだ。

今回のリリースに無事にたどり着いたことは皆さんに感謝したい。
そして順調にいけば次のアナウンスはv0.8についてのものになるはずです!

今回のリリースのダウンロードは以下のリンクから。
準備が出来次第ダウンロードページの方もv0.7.1にリンク変更しておくよ!


とこんな感じ。
各OS向けのリンク貼るの面倒なので公式ページに行ってください。
すでに公式のダウンロードページの方もv0.7.1になっているようです。

今回のリリースに関してv0.7からの変更は以下のとおり

・新しいアイコンセット(patro氏提供)
・メッシュオブジェクトのアクセラレータをGridからQBVHに変更
・FLM形式で保存する際のデフォルトの拡張子を変更
・flmファイルをネットワーク経由でレンダノードに送信する前にローカルのHDDへ
  強制的に書き出すためのオプションをluxconsoleに追加
・ポイントライトに関する多くのバグフィックス。IESデータを利用した際の動作が大幅に改善。
・スポットライトに関するバグフィックス
・フォトンマップの改善
・GUIでのOpenGLの利用を廃止。(--noopenglオプションを指定する必要がなくなりました。)
・velvetマテリアルの追加
・mattranslucentマテリアルにenergy conservationを有効にするためのオプションを追加
・glossyマテリアルにベルベットに似た質感を出すためのオプションを追加
・ボリュームグリッドのクラッシュすることがあったのを修正
・loopsubdivのUV補間に関してのバグを修正


新しいvelvetマテリアルは以前開発版で試してみましたが、応用が効きいろいろ使えそうです。
残念ながら今回luxblend25は同梱されていませんが、確かにblender2.5とLuxRenderの
開発状況を考えると仕方なさげ。luxblend25の導入に関してはこちらのまとめサイトに記載して
いますので興味のある方はご参考までに。
 
LuxRenderの0.7系に関しては今後もv0.7系ベースのメンテナンスリリースを行う可能性に
ついて言及していることを考えると、OpenCL対応を中心に大きなコード変更があると思われる
v0.8と合わせてv0.7系もしばらく併存させる予定なのかもしれません。
blenderが2.4系が安定版として利用されるのと平行して2.5系が開発版として存在しているのと
同じような感じで。

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